紙飛行機も実物の飛行機も、飛ぶ原理は同じです。
では、飛行機は どうして 飛ぶのでしょうか。
もちろん、つばさに秘密があります。
飛行機を真横から見てつばさのまわりの空気の流れを考えてみましょう。
平らな板が空気の流れに対して真横(平行)になっている場合、空気は板の上下を同じように流れ、板には直角方向の力は働きません。
平らな板が空気の流れに対して角度がある場合(迎角がある場合)、空気は板に沿って流れ、下向きに曲がります。
つまり、空気は板から力を受けて、曲げられます。
板はその反対向きの力をもらい、持ち上がります。
この力を揚力(ようりょく)といいます。
この揚力のおかげで、飛行機は飛ぶことができるのです。
折り紙飛行機のようにつばさが平らな飛行機も、空気の流れる向きと翼との角度(紙飛行機の飛行姿勢)が適切であれば、揚力が発生し、よく飛びます。
飛行姿勢を決めるのは、飛行機の重心位置と取り付け角(主翼と尾翼の角度)です。
組立式の紙飛行機の場合、主翼にわずかな湾曲(キャンバー)を付けています。
これは、空気の流れをなめらかにして、空気抵抗(抗力:こうりょく)を減らし、より大きな揚力を得るためです。
本物の飛行機のつばさの断面は、左の図のような形をしています。
ここで紹介した飛行の原理は、「工作・実験 紙飛行機教室」において、風洞実験を行いながら、小学生などに対して説明している内容です。
詳細な原理や法則は、理工系大学などの専門課程で学びます。